出産時のメモ
出産前後、メモアプリに色々と書き込んでいたので転載。
伏せ字を使ってないのでご了承ください。
【出産前日夕方】
・腰が砕けそうな痛み。「・・・ぅあーーーーー」と声が出る。
【陣痛中】
・陣痛は まず、えずく衝動で全身に力が入り、力を抜いた直後、今度は凄まじい腰痛に襲われ それが数分間隔でやってくる
・もっと詳細に表現すると、まずチクチクとしたお腹の痛みから強烈なお腹の痛みになり 3回から10回くらい その波がきて その間 抑えきれない声を出しながら うずくまり すっと消えると その直後に 燃えるような 割れるような 痛烈な腰の痛みがやってくる。
助産師さんに腰を押してもらわないと のたうちまわるような状態を ひたすら 数分間隔 繰り返し続けた
それが夜の23時から昼の1時までずっと続いた。耐えた私。
・看護婦さんに「あと何回陣痛に耐えればいいですか」って尋ねるのが怖くて一度もしていない。時計も見ていない。お茶を飲む余裕がない。スマホを見る元気がない。(私から全く連絡が来ないのを心配した家族が病院に来ていた。) ただ時間が過ぎるのに身を任せていた。
・吐き気がすごくて常に洗面器を抱えてた。酸素マスクが吐瀉物で汚れるかもしれないと不安で、外す。元に戻す意識が持てなくて、マスクは常に外れてる。酸素がもったいないので、途中で止めてもらった。
・痛みの中 えずくような叫び声を出していた。胃液が出たときは 本当に吐けるんだと気付いた。陣痛中 全く汗をかかなかったけれど、 吐いた直後に大量に汗が噴き出した
・陣痛中、3時間ごとにトイレに行くように言われたけれど、洗面器を手放すのが恐怖で常に手に持ってたし、トイレ中に陣痛が来ないようにタイミングを図って行くようにするけどノロノロしてるから間に合わなくてやっぱりトイレ中に陣痛(吐き気)がきて本当にしんどかった。
・点滴の針を初めは右手にお願いしたけれど刺した直後に大きく腫れてしまったそうで 左手になりました。 右手の甲は内出血で黒くなり、血圧を測るたびそこがズキズキ痛みました。 内出血は出産後10日くらいで元に戻った
・陣痛中、定期的(1時間だったか2時間だったか)に内診をされる。内診は陣中の痛みがピークのときに行われる。その間は痛みをのがす姿勢は取れず、あおむけで身じろぎすることができない。陣痛の痛さ、腰痛の痛さ、呼吸の辛さ、いきむ辛さ 膣を触られる痛さ 全部同時に来て しんどかった。 けど、 あれがないと 分娩室へ行く判断がもらえないので頑張って耐えた。
尚、内診中、手持ち無沙汰の両手を 私は自分のおっぱいの上に乗せるのが癖です。なぜだろう。
・陣痛の中で、助産師さんが、分娩の練習をしようと言って、姿勢や呼吸を教えてくれたとき、たぶん、一度、うんちが出てる気がする。ゆるいやつじゃなくて、多少固まりだった感じがするから、それが不幸中の幸いのように思う。でも超申し訳ない
・陣痛中 お尻の痔が 花が咲いているような感覚があった。助産師さんが常にふわふわの大きい産褥パッド?で押さえつけてくれてたので、なりふり構っていられないしとりあえず破れませんようにと願っていた
・陣痛中の胎動は 内臓をえぐるような感覚
・臨月になると胎動が少なくなる(胎児が動けるスペースが少なくなってそう感じる)と聞くけど、私は逆で陣痛中とても激しく動いていたな
・"お産につながる陣痛"とは、"お尻にくるいきみ感(うんちしたくなる感覚?)"にならないといけないが、私の場合、ひたすらに腰の痛み止まりで、なかなか胎児が下に降りてくれなくて、時間がひたすらにかかった。さらに陣痛も、強いのと弱いのとが交互にくるのもダメらしく、それを教えてもらったときの絶望感。
【出産前の時系列】
6/20 4:00 前駆陣痛開始
午前中は約1時間ごとに1分半の陣痛あり
午後は約30分ごとに1分程度の陣痛〜徐々に15分ごとなど間隔が短くなる
6/20 23:00 産院へ入院 子宮口5センチ
6/21 6:00 子宮口5センチまま この7時間、ほぼ何も進展していないことに。
人口破水をする。ハサミが半分になったような医療用器具で破る。
6/21 10:00 人口破水してもほとんど進展なし。陣痛促進剤の点滴投与開始。
医師の説明と、同意書へのサイン。その直前に嘔吐。朦朧としてて、隣に座る医師に半ばよりかかりながら説明を聞いていた。
6/21 13:00 陣痛促進剤を1時間ごとに量を増やしていくも、大きな変化なし。内診時、医師の触診(ぐいっと子宮口を広げる?)で子宮口10cmになる。分娩台へ移動
【いざ、出産】
・陣痛の痛みが始まってから32時間、病院に入院してから13時間が経過した。胎児はなかなか降りてこない。が、ちょっとずつ降りてきはじめていた。何度目になるかわからない内診で、先生が子宮口にしっかり指をかけて押す。ものすごい痛みがきた。同時に股に何かはまったような強烈な違和感。助産師さんと先生が「これはもういけるか?うん、10cmになったね。よし、分娩室へ行きましょう!」と励まして私を抱き起こしてくれた。私は股の違和感で「ひぃ〜!!」って言いながら両腕を抱えられてひどいガニ股で歩いた気がする。スリッパなんか履いてられっか!裸足で歩いた。
・え?この股の状態で分娩台に自力で登るの?大丈夫?(赤ちゃんがずるんと落ちてきたりしないよね?的な意味で) と不安だったけどなんとか這い上がった。
・やっとの思いで寝転がった私の周りでバタバタと看護師さんが6人くらい入り乱れて準備を進める。その間にも陣痛はくる。準備がまだ完全に終わってない中でも、助産師さんは、「もう思い切りいきんでいいですよ!」と言う。え?大丈夫?赤ちゃんがずるんと出てきたりしない?とここでも思ったけれど、それは経産婦さんのような場合はあるかもだけど私は違うだろうと頭を切り替えて思い切りいきんだ。でも全く進んだ気がしない。
それを見て取った看護師さんたちは、私のお腹を押す作戦を始める。私の頭側に一人正座で座る。私は膝枕をさせてもらっている状態。この看護師さんが陣痛に合わせて私のお腹を両腕で押す。
・出産の時の呼吸法
1。痛みがジワジワジワと迫ってくる
2。吸って吐いてを2回
3。息をたくさん吸った後、(ここで痛みがMAXになるタイミングに合わせて)息を止めて全身の力をお尻に向けて力む
4。息を止めるのが苦しくなったら素早く息を吐き出し直後にまたたくさん息を吸って息を止めて力む。陣痛の強い痛みがある限りこれを繰り返す。
・・・のだが。
私はこの4番の動作がどうしても難しく、なかなか胎児が進まない。とても苦しい時間だった。
分娩台の上ではだいたい1時間くらいいた。後半になると、だんだん要領がわかってきた。要は、”強い痛みの最中”に、力を込められれば良い。初めの頃は1つの呼吸を長くすることが大事なのかと思ったけど、それだと自分はどうしても長く持たないので、強い痛みの最中に、2〜3回のいきみをするようなパターンで進んだ。
・胎児が産道を進むと、その後の陣痛の合間で ものすごい腰の違和感があって、それが嫌で腰をひねると 進んだ胎児の頭が引っ込むらしい。つまりその違和感を我慢しないと 次にくる陣痛までまた振り出しに戻ってしまうわけ。でも我慢できる違和感ではない。
【出産直後】
・出産の瞬間 本当に 自分の股の 膣の 直径10cmから 胎児の頭を引っ張り出すんだなと
・生まれた瞬間 泣き声聞けてよかった
・初めて抱っこ(顔の横に置いてもらう)のとき、あったかいって思った。
手の指がとても細くて でも 全部の指に爪が生えてて 可愛いと思った
・我が子って可愛い顔してるように思える
・赤ちゃんの手が白いのは 外に出た時 空気に触れて 化学反応を起こしているためだと看護師さんに教わった。しばらくしたら通常の色に戻るそうです
・胎盤がなかなか出てこなくて30分以上 先生にお腹を押されるのが痛くて「いてててて・・・」と言ってた。押されるたび、じょばじょばじょばーと血液が音を出しながら出てきた。(これにより貧血となる)
不妊治療で妊娠した場合に、胎盤が癒着してなかなか剥がれないことがままあるらしい。
・胎盤が出た後も 傷口を縫うのが30分以上かかってて 先生汗だくだった。
会陰縫合の糸は、感覚的にねじを巻いたワイヤーのような感じだった。縫うときに針を刺して引っ張るとギュルギュルギュルーっと音と感触があり 怖かった。
・分娩が終わったあと、しばらく 膣を内診されるときの感覚や、赤ちゃんを取り出すために直径10cmの穴を 一生懸命覗いて指を入れる助産師さんや、会陰切開をする先生の持つハサミ(というか小さいナタのような形だった)とか思い出す
・縫合などの処置が終わって、しばらくお腹の上に、保冷剤を乗せられる。「お腹を冷やすの、嫌なので、取ってほしいです」とお願いしたけれど、冷やさないとダメだと看護師さんに説明された。そうなのか。
・ペットボトルのお茶を何度飲んでも口の周りが干からびていた。そのあと、夫や母に電話をしたとき、声がガラガラだったことに驚かれた。
・分娩後、気持ち悪い と感じてた。吐きそうな気持ち悪さじゃなくて、この後 体がちゃんと機能するだろうかという不安で 気持ち悪いと言ったのだと思う。
気を抜くと呼吸が自然と止まってしまいそうなくらい疲れてた。仰向けなのと、疲れてるのと。肺が空気を出したあと、吸う力が弱くて。疲れてて。
【分娩室から自分の個室へ移動】
・子宮収縮すごい。上を向いて寝ていると お腹の上に時限爆弾が乗ってるみたいで ドクンドクンと脈打ってるのがよくわかる
・会陰縫合の傷口が痛い
・出産から6時間経っても、膣を圧迫される感覚が消えない
・出産後って高熱が出るんだ・・・38度超え。あと、顔が腫れてる。
・入院の日の夕食を家で食べてこなかったため、翌日の朝も昼も何も食べないまま14時の出産に至った。その後夕食を出されるも、食欲がなく、また貧血のため体を起こすことが許されないので 食べにくく、食事はしんどい (※食事は7日後に退院するまでずっとしんどかった。15分くらいで頭がぐらぐらし出すので横になって休憩・・・を繰り返すので、1時間以上かかる。)
【出産翌日】
・あごが痛い。 陣痛中に歯をくいしばりすぎた。 看護師さんに湿布をもらって あごに貼る。異様な目で見られた。あごが痛くなる産婦さんって珍しいのか。
あご以外にも、首筋、背中など体の節々が筋肉痛。
・不妊治療をずっとしてきたから、股間の痛みは あまり意識しないようになった。
・私以外に陣痛がきてる人がいなくてラッキーだったと思う。助産師さんがつきっきりで腰を押してくれなかったら怖さで発狂してたかもしれない
・隣の部屋の赤ちゃんの声が聞こえる とても可愛い声
・会陰を縫ったところが ひきつる感じ。昨夜の痛み止めの座薬の効果が切れてきた。咳をすると会陰が少し痛む。
・陣痛中の点滴はブドウ糖。出産後の点滴は鉄剤。鉄剤の点滴後、腕が熱を持つようになり、触ると痛いので、保冷剤と湿布をナースステーションからもらった。
・お腹をさわったら 平らになってて 久しぶりだなあと思った
・寝たきりなので色んな物やゴミはベッドの上に散乱しています。枕元には陣痛中ずっと一緒だった洗面器。もはや私にとってお守り。見ると安心する。
・座る練習 頭がふらふらします
・会陰の傷跡 少し痛いけど お産パッドとベッドのふわふわで とりあえず座れてます
食事は 左手は体を支えるためにベッドについているので 右手だけで食べる。
・貧血で起き上がれない間、歯磨きもできないので ガムを食べてやり過ごす
・初めてトイレへ歩いて行った。おまたが腫れててちょっとびっくりした。おしりも膨らんでた。臨月には絶対なかった、大量のおしっこが出て、膀胱にこんなに入るんだとびっくりした。あと、カテーテルを抜いたあとだからなのか、おしっこの最後に空気が出てきて驚いた。トイレから出ると、汗だくになっていた。
【赤ちゃんのお世話】
・初めて授乳の練習。かみつかれて痛かった。ミルクもあげた。看護師さんによると、この子はあまり飲むやる気がないとのこと。(のちに黄疸のためぐったりしていることがわかる)
・授乳すると子宮が収縮してるのか、ズキズキ痛い。
・へその緒は白くてぷにぷにしていた。飼い猫の肉球より柔らかかった。
【出産3日後】
・おっぱいが痛くなってきた。人生初の爆乳。パジャマが濡れるほど汁は出てきてる。
夜、シャワーに入るため裸になって屈んだら、乳首から母乳がポタポタポタと流れ落ちてきてびっくりした。え。吸わなくても出るものなんだ。
・看護師さんが見ていないところで、初めて赤ちゃんのお世話。あ、泣いた。まずおむつを交換。ひー、足がポキンと折れそうでこわいー やっとの思いで初・一人でオムツ交換。汗だくになっていた。
メモや思い出したことは以上。