不妊治療中の鬱々とした気分について
このブログ、時系列順になってない。思い出した時に思い出した事を書いていきます。
冬になると、気分が塞ぎ込みやすい。
不妊治療をしていた約4年の間に、
私は、毎日会社の帰り道、最寄駅から自宅までの10分間、死ぬ方法を妄想していた。
気が病んでいた。
なんでそんな状態になっても、子どもが欲しいのかも同時に考えて考えて考えていた。
※養子縁組についても考えていたけれど、その時はやはり治療を続けようと結論付けた。
夫も、一年のサイクルの中で気分が落ち込む時期があった。
ある日私が帰宅すると、ちゃぶ台の上に私の大好きなロコモコ丼が作って置いてあった。
夫の姿が見えない。
いつもと様子が違うことに嫌な予感がした。
家の中の扉全てを開けて中を確認して、最後に、玄関のゴミ箱に夫のスリッパが捨ててあったのを見つけた。
夫はケータイに出ない。
実家の母に連絡した。やばいかもしれない。
駅前まで走って戻って、建設中のマンションの周りをぐるりと見て回った。もう真っ暗でよくは見えなかったけれど、特に変な様子はなかった。
この辺りで高そうな建物はそれ以外なかったので、ふと思い出して、付き合い始めるきっかけとなったタワーへ向かうことにした。
移動時間60分。車内で、Twitterアプリをダウンロードして、慣れないながらもキーワードを色々変えて何か自殺ニュースが引っかからないか検索しまくった。何もなかった。
目的地について、タワーの周りをぐるりと回った。こちらも暗くてはっきり見えたわけじゃないけれど、変わった様子は見つけられなかった。タワーに登って、あちこち走り回った。もうほどなくして閉館時間になってしまう。人もあまりいない。夫の姿はない。
ここではなかったのか・・・じゃあどこに? 次に行く当てが全く思いつかず、この判断で良いのか悩んだけれど、家に戻ることにした。最寄駅に着く前に、夫から連絡があった。
生きてた!生きてた!それだけで呼吸がおかしくなりそうだった。車内で涙をダラダラ流した。
全力で家まで走り、夫の(元気ではなさそうだけれど)姿を見て、足元から崩れ落ちた。
不妊治療中の、しんどかった思い出の一つ。