令和2年分の確定申告 不妊治療の医療費控除の作成のヒント集
2020年(令和2年)も不妊治療費にたくさんお金を使ったな・・・。
確定申告の書類を作るときに、いろいろ参考にしたサイトを残しておきます。
【前提条件】
・1年間で使った医療費は夫と妻の合算で約220万円
・夫婦共働きで、職場で年末調整は終了済み。給与以外の所得なし。
・課税所得は二人とも200万円以上。所得は夫の方が多い。
【作成時に用意したもの】
・2020/1/1〜2020/12/31に支払った夫と妻の医療費の領収書全部(税務署に送付はしない)
・寄付金(ふるさと納税など)の証明書(税務署に送付するので、欲しいならコピー控えを取っておく)
・源泉徴収票(金額の確認のみに使用。税務署に送付はしない)
・住民票(マイナンバーカードをまだ作っておらず、且つ通知カードが旧住所だったので本人確認書類として使えなかった。通知カードの住所変更は既に受付終了されている。だから、代わりに”マイナンバーが記された"住民票を用意した。)
・運転免許証or保険証のコピー(住所が変わってるので裏面もコピー)
・書類作成用のパソコン(古いmacbookでも動作した)
・書類印刷用のプリンター(なければコンビニで印刷できる)
・振込先の口座情報
・ハンコ、送付用の封筒、切手
【以下、いろいろな疑問の解消に役立ったサイト】
1. 【2021年版】医療費控除とは? 基本から手続き、戻ってくる金額、申請方法までを徹底解説!(by保険相談ナビ)
https://www.hokennavi.jp/cont/column-knowhow-036/
→基本から還付金額のシミュレーション、そして手順まで概要がざっくりわかる
2. 不妊治療は医療費控除で還付金を受け取れる! 対象になる・ならない項目と申請の流れ | ナビナビ保険
→不妊治療費、通院の交通費も医療費控除の対象になる。(交通費は会社の定期範囲は除外して計算した。)
→2020年末に妊娠が判明し、在住していない自治体で妊婦健診を受診。後で在住する自治体に償還払いの申請をするつもりだった医療費(約2万円)を確定申告に組入れるべきか否か?
答えは、「入れてもいいけど、償還払い申請した後で確定申告の修正申告が必要」とのこと。2万円の20%は4千円。4千円と修正の労力を天秤にかけて、修正が面倒だから、4千円は諦め、当該の医療費は控除の申請から外しました。
4. 人間ドックの費用|国税庁
→人間ドックの費用は医療費控除に含めない。(例外あり)
5. ふるさと納税の確定申告を解説!書き方、申告方法や時期、必要書類などを分かりやすく説明 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]
→ふるさと納税に関する確定申告の説明。還付される税金の説明もわかりやすい。
6. 共働き夫婦の医療費控除、得するカンタン管理術 [お金が戻る!2021年版 確定申告のやり方 - 税金] All About
→医療費控除の対象リストが様々網羅されている。
【さあ確定申告をしよう】
国税庁の確定申告書の作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
→右側の「医療費集計用のフォーム」をまずダウンロードして、googleスプレッドシートで医療費をぽちぽち入力。完成したら、サイト中央左の「作成開始」ボタンでスタート。
書類の作成はまるでアンケートに答えるみたいに、ぽちぽちと選択したり、数字を入れていけば、あっという間に完成する。丁寧でわかりやすい指示だし、随所に疑問に答えてくれるQAもあるので、初めてでも、落ち着いて読めば作れるようになってる親切設計。
【で、結局いくら返ってくるの? 数字はフェイクあり】
夫の方:課税される所得金額330万円以下(※1)、医療費190万円→医療費控除180万円で作成すると
所得税:18万円還付される
住民税:翌年(令和3年)の住民税が年間で18万円安くなる、はず。
妻の方:課税される所得金額330万円以下(※1)、医療費30万円→医療費控除20万円で作成すると
所得税:2万円還付される
住民税:翌年(令和3年)の住民税が年間で2万円安くなる、はず。
※1: 「課税される所得金額」って言葉が最後まで理解が難しかった。「所得」とは違うみたい。私の理解では、次のような計算になる。
A: 給与(収入)>B: 所得>C: 課税される所得金額
B-A=既に毎月差し引かれた諸々
C-B=所得控除+今回計算した医療費控除額
Bが400万円くらいあっても、Cは300万円を下回るものなのね。
所得税率は330万円を超えると20%、330万円以下は10%。
↓計算の参考にしたサイト
【困ったこと】
医療費控除の最大金額は200万円とのこと。今回、年間でかかった医療費が220万円だったので、控除の最大金額を超えてしまうなー、もったいないかなー、と考えて、夫婦でそれぞれの確定申告書を作成しました。夫側に、夫自身が使った医療費と、高度不妊治療費(領収書の宛名は妻の名)の費用を計算して約190万円で申請。妻側は、残った医療費30万円(高度不妊治療費以外の妻の医療費)で申請しました。
いろいろキーワードを変えて検索して探しましたが、夫婦がそれぞれ確定申告書類を作成した事例を見つけることができず・・・このやり方がベストなのかどうか確信が持てません。
↓こういう説明のサイトはいくらでも見つかるんだけど・・・。
【とりあえず書類が完成した】
・二人分の書類をそれぞれクリップで留めて1つの封筒に入れた。105gだった。
・郵便料金+簡易書留代で¥530分の切手を貼る。宛名の下に「簡易書留」と赤字で書き、ポストに投函。
・2/16より前にポストに入れたけど、大丈夫だよね・・・?
・昨年まで「収受印」をもらうために控えの書類と返信用封筒を同封していたけれど、特に使用用途がなかったので今年はやめました。↓返信用封筒について
確定申告を郵送で行う方法。ミスしやすい「控え・封筒・宛名・消印」 | 起業・創業・資金調達の創業手帳
以上!
【2021/3/20追記】
税務署から夫婦それぞれ宛に「国税還付金振込通知書」が届いた。
事前に試算していた所得税(夫:約18万円、妻:約2万円)が3月下旬に振り込まれるとのこと。手続きが滞りなく済んだみたいで一安心。