【ワタルトコウ】 不妊治療〜出産育児の覚書

妊活4年。うち高度不妊治療歴2年。別居も稽留流産も経験。子どもを諦めかけて引越し&猫を飼い始めた所、妊娠継続でき、2021年6月出産しました。

不妊治療中の年賀状問題

年賀状を準備する季節がやってきた。

 

端的に主張すると、私は不妊治療中、友達からの「子どもの写真付きの年賀状」を直視することができなかった。苦しかった。死にたくなった。でも、私が治療をしていることは全員には伝えていないし、大好きな友達たちだから、年賀状を受け取って嬉しかった。でもしんどかった。

破り捨てたい衝動に駆られたりとか、「もう今後は送らないで」と言おうかと悩み、いやいや、でもやっぱり近況の便りは楽しみだし・・・と答えが出ないまま頭はグルグルしてた。情緒不安になる私を見かねて、夫は、私宛に届く年賀状を隠した。ま、掃除したときにすぐ見つけちゃったんだけれど。夫の気遣いは嬉しかった。

 

居住している所は子育て世代がたくさんいる街なので、スーパー、駅前、至る所で子ども連れ家族を見かける。意外とそういうシーンを見ても私は精神的ダメージは受けなかった。私にとって問題なのは、「同世代・クラスメイト・知っている人が子どもを授かったかどうか」という点みたい。根が負けず嫌いなのね。競っても意味のない世界だと思い知らされてても悔しいと思ってしまう。

 

念願叶い、息子を出産できた今、その競争意識から解放されたと思う。Facebookの子どもと写っている写真も「いいね」ボタンを押せる心の余裕が生まれた。

でも、ボタンを押す前の一瞬だけ、以前の自分の存在を思い出す。幸せな家族写真を見てるのに、どうしても不幸せに感じてしまう人がいるんだと思い起こす。自分はその気持ちを知っているんだから、今後も、配慮ができる人でありたいと思う。